STORYTELLER
STORYTELLER [ペーパーバック]
The Storyteller [Kindle版]
リンクは日本アマゾンです。実際はhttp://www.audible.com/pd?asin=B00B4EHL6Cでダウンロードしました。

Author:Jodi Picoult
When:April 16th ~ April 26th 2013
Category:Fiction
Pages: 
465 pages (18 hrs and 13 mins)

Total recommends:★★★★★
Difficulty:
★★★☆☆
Story:★★★★★
Can't-sleep-degree:★★★★★
Romance-packed-degree:★★★☆☆
Adventure-packed -degree:☆☆☆☆☆
Mystery-packed-degree:★★★★☆

英語読書累計 7132 pages 

これは、衝撃作です。やっぱり一筋縄ではいかないピコー女史。いやあ聴き終ってほっとしました。これは深くて重かった。ホロコーストを中心にそえながら、違う視点に立ったとき、人間の善悪とは何か、罪びとの魂の救済について考えさせられます。読むのに何度か躊躇した作品でしたが、読んでよかったです。ただの戦争ものではなく、現代と回想シーンを行き来するミステリー仕立てでした。

audibleは3つのパートに分かれているんですが、真ん中のパートはまさにホロコースト真っ只中。まるでアウシュビッツで主人公と一緒にいるような気分になりました。すごい臨場感。このパートだけだと、can't-sleep-degree
がマックスになるぐらいの凄さがありました。今まで読んだ中で一番詳しくホロコーストの様子を知った気がします。心に突き刺さりました。

衝撃的ではありますが、その中にもフィクションだとわかる部分はどう考えても計算済みのような作りに思えました。ホロコーストをどう生き抜いたかのエピソードはフィクションならではの面白さです。

話の構成もかなり面白かったです。飽きさせない展開だし、エピソードが全部根底でつながっていて、最初は「この部分はいったい誰のことを話しているんだろう?」と思える展開がありますが、それは物語の中の物語で、創作として、寓話としての巧みな絡みに著者の物語を編み出す技術の高さにうなりました。

一方でちょっと残念だったのは、ある意味筋が読めてしまうところでした。そうなることはもう半分行ったところでわかっていたんですが、やっぱりそうかという展開。それでも尚、このお話は読むに値するとは思います。ミステリーとしてはイマイチですが、他の部分でそれを完全にカバーしてくれる内容です。読んであまり裏切りはありません。個人的に感じるのは、すごく綿密な印象の作家です。

それから、重いテーマの中においてもウィットも盛り込んだところがあり楽しめました。例えば、カフェでセージ(主人公)とレオ(FBI捜査官)が若い女性が確かプルーストを熱心に読んでいる場面に遭遇して「あの熱心に読んでいる本が"Fifty Shades of Grey”じゃなくて安心した。未来は暗くないね」みたいなセリフには笑いました。(読んだ方は笑うはず(笑))

これはaudibleで聴くからこそその差し迫る何かを感じることができたような気がします。すごく贅沢なナレーションでした。全部で確か5人のナレーターが交互に朗読します。でもドラマ仕立てではない。たまにセリフによって急にナレーションが一部変わったりするんですが、それもとても効果的でした。うまい。これは読んでもすごい衝撃だと思いますが、聴いてもすごいです。是非どなたかに挑戦してほしいなあ。

この著者の作品は重いテーマな割に英語が読みやすい。セリフが非常に多いので、audibleで聴いても物語入り込んでいくことができました。私は耳読書で読んでよかったと思います。難易度は★2と3の間な感じです。耳読書であるのと、何人ものナレーションだったので、ちょっと判断がムズカシイです。ドイツ語がたくさん出てきたりするので、いったんは★2つにしていたんですが、3つに変えました。やっぱり3に近いかな。

聴いていてちょっとはしょっていますが、ガス室に送られる直前にユダヤ人である父親のセリフを書きとめてみました。

They can take away  my money and my house
and my wife and my child.

They can take away my food and my grandson.

But they can't take away my dream.

このほかにも、とにかく光る言葉がたくさんありました。

あ、余談ですが、audible聴いて初めて知ったんですが、ずっと「ピコリ」さんだとばかり思っていたら、「ピコー」と発音するようでした。

ホロコースト関連は毎年何冊か英語読書してきたような気がします。真っ先に浮かぶのはこれですね。
Sarah's Key
Sarah's Key [ペーパーバック]
これは舞台がフランスとアメリカ。フランス系ユダヤ人の知られざる歴史を世に知らしめてくれた作品ともとれるお話ですが、強制収容所の手前の話までしか出てきません。それでも衝撃のお話でした。

児童書だと一番有名なのはこれですか?
Number the Stars
Number the Stars [ペーパーバック]
これも舞台はドイツではなく、どこでしたっけ?オランダでしたっけ?忘れちゃった。だからさわりだけって感じです。

ユダヤ人虐待ではないけど、これも民族差別に関して描かれた児童書。
Between Shades Of Gray
Between Shades Of Gray [ペーパーバック]
タイトルでよく違う本を求めて検索されたという作品でもあります(笑)どっちも読んだ変な私・・・。

どれも読むとかなり心が苦しくなりますが、2度と起こしてはいけないこととして記憶にとどめておくことも大事だなあとも思います。

他に読んだかなあ、だんだん冊数を読んでると思い浮かばなくなってきました。うーん。

というわけで、かなりな作品だったので、次は軽いの探そうかと思っています。ちょっと探す時間もないけど(涙)

今もって帰ってきた仕事と格闘しつつ、これ書いてます。(夫には隠れてね)明日はちょっと来客もあるし、週末は子供のピアノの発表会なので、どうなることやら(汗)がんばります。3ケタの枚数をこなすのはちと悲しいけど、勉強にもなってます。「ああ、こういうときにはこの前置詞使えないんだなあ」とか、今まで気づかなかったことがたくさん。調べながらなのと、まだ慣れていないので時間かかるなあ。くすん。

それからaudibleについてはご質問をいただいたので、只今原稿も書いている最中です。ご質問の回答になるかどうかはまだわかりませんが、しばらくお待ちくださいね。ここの部分、読んでくださってるかなあ。

今日は朝5時台に何とか起きて、キャラ弁がんばりました。ちょっとふらふらしたけど仕事もなんとか乗り切って週末です(いっぱい持ち帰ってるけど(汗))PTA関係でもめてやり取りしたり、仕事したりしてなんだかバタバタですが、やっぱりブログ書いちゃいました。わはは。こんな夜中に読みに来てくださる人がいても、きっと「なんだ読書日記かいな」かなあ。お許しを。お休みなさーい。

それではよい週末お過ごしください。
読んでいただきありがとうございました。

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