今日もお越しいただきありがとうございます。さて、最後です。ぜいぜい。

前回にあつかった難易度上の本とは違って、もう少し文法を重視した感じの新しめの本。アマゾンで高評価だったので買ってみました。これ1冊で1記事書ける感じになってきたで、前の記事の途中にはさんで書いていたのですが、長くなったので独立させました。

これが今回の一押しの教材です。
レベルはポレポレよりも基本という感じだと思います。解説の対象の英文が1文です。他のものは段落とか、英文すべてを載せている形なので、いわゆる、英語構文の本に近い。でも構文よりももっと解説があります。扱っている英文が簡単かというと、構文の取りにくいものをいかに読めるようにするかという意図が感じられる文をあつめてあるので、和訳の入試問題を扱っている=一筋縄ではいかないような文もあるということです。

それと、これだけサイズがA4です。すごく大事だと思うのですが、これは見開きでその項目を終えているタイプ。視覚的にもかなり効果が高いです。解説を読みながら英文のあるページに戻る必要もない。レイアウトではこれがベストだと思いました。

これの素晴らしいところは、解説です。文法に重点があるので、説明を読むことで文法のルールのおさらいと、さらに枠を超えた文法、ええと、例えば「動名詞と分詞の違い」なんかをちゃんと個別に説明してくれていて、文法書にはない魅力もあります。教えるときには別々に教えるのが普通なので、それがまとまっているのは秀逸だと思いました。

それと英文を文型にわけて、スラッシュと意味の塊でまるまる図解してあります。目で見てわかるというのはすごく大事。私も英文を同じように黒板に分解して、生徒に意味をとらせることも多いので、これはわかりやすいなと思いました。

欠点もあります。説明が講義形式なのですが、10代向けに書かれているのか、話し言葉で軽いというか、なんというか。大人にはちょっとなセリフも多い。それさえ耐えられればこれはかなりお勧めです。レベル的にも文法は一応やったけど、定着してないかも、おさらいしたい、という人にピッタリ。私の生徒はクラスに最低でも5人はこれを個人的に買って「わかりやすい」と言っていました。別にまわしものでもなんでもなくて、全部紹介して見て本人たちが決めていました。あと、どこか忘れたけど、「このitはthatとしといたほうがいいのでは?」と思ったものがありました。英語の母語者にもいちおう確認したら、やっぱりthatでした。まあいいか。

これが一番目が覚めた(笑)という意味でもお勧めです。 

なにも難しいことをやることが必要じゃなくて、基本を何度も刷り込むことが実は大事かなと、生徒に教えていて思います。「わかる」を積み上げていくことが大事。

それに、普段読む英文は、入試問題のようなものの塊でもない。入試問題は訳しにくい構文の入ったものを文法的に理解しているかということも含めて問うてきます。新聞や小説はどちらかというと、背景知識や語彙の要素も強い、だから精読と速読の両方が必要なものも多いです。ということは、大学入試だけじゃなかったら、さらっと文法を整理しながら、なるほどと思えるものがいいのではないかと思いました。なので、これを一押しにしました。

前回の記事は難しいと感じられてしまったのか、いつもより反応がなかったんですが、文法を確認しながらすっきりする作業はやると力が盤石になっていくと思っています。一見テストには直接効かないとあとまわしにされがちですが、そこががたがたしているから、伸びないとも言えます。私はこれと前にあげたどれかを二つもう一回はやろうと思っています。

でもね、ああそうかと思っても、またすぐ抜けていきます。文法書もそうですが、歯車の潤滑油のようなものとでも言いましょうか。ルールを説明できなくなっててもわかる状態を作るために油をさして、無意識でも意味が取れるようにするという作業を繰り返して読めるようになる。そして精読と速読の意識をなくして前から読めるようになっていくのではないかなとやっていて思いました。

それが、「なんとなく」わかって楽しんでいる表面の下の氷山の塊の一部じゃないかなと思うようになってきました。もう一つは多読。テストだけでなく、本や映画に笑ったり、泣いたり、英語で聞いて話して、感心したり、笑ったりも実は地道な作業が効いている。

カンだと思っていることは実は自分の脳みそが蓄積したものが飛び出している瞬間だったりもする。それが説明できなくても、使えることが大事。学校の先生なら、普段から説明になれているので、文法や語法の根拠をいちいち考えて説明できても、たいていは自分が説明することも少ないので、「これが答え」という慣れで解いてしまうことは悪いことでもないと思っています。私達が日本語をいちいち全部解説できないのと同じ場合もあると思います。

なんでもそうですが、やっていることはどこかで自分の血となり肉となっていると思っています。その蓄積は一つ一つがすごく小さくて見えないけど、塵も積もれば、何かには生かされている。

手っ取り早くテストで点を取るほうが実は簡単だったりするんですが、地味な作業が実は大事なのだともう何年、いや数十年やりつづけて思うに至っています。やることはたくさんでめげそうになる。単語も覚えないといけないし、文法もすぐ忘れるし、英文も読んで聴いて。ほんときりがないけど、

コツコツ積み上げないといけないこともある。手っ取り早くテストで点をとってもそこがなければ実際には使えなかったりもします。精読と速読の両輪が力をあげていくのかなと思っています。

前にも書いた通り、その作業を地道に続けながら、一方で大量に読みやすい、夢中になれる英語に触れる。どれもやることは、今の自分にとってものすごく困難ですが、それでもコツコツやってきたし、今もやっています。なんでできるかというと、英語でわかる自分にたまに出会える瞬間を増やしていくため。英語がわかるじゃなくて、英語でわかるです。

そして、練習、経験を経て回路が出来上がれば読めるようになっていくし、聴けるように、話せるようになっていく。膨大な慣れとともに。

生徒のために自分のためにやったこれら一連の作業がまた読んでくださる誰かの役に立つことを願って、今回の連載を終えたいと思います。

また一緒に頑張りましょうね!

読んでいただきありがとうございました。

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